ブラジル企業破産申請件数が年13.6%増加

2015年 10月 5日

ブラジル 失業率 企業倒産数

ボアヴィスタ信用保全サービスセンター(Boa Vista Serviço Central de Proteção ao Crédito。以下「SCPC」)が、2015年企業破産申請件数を発表したとグローボ系の経済ニュース「ペケーナス・エンプレーザス・イ・グランヂス・ネゴーシオス」が10月2日付で報じた。

発表によると、2015年企業破産申請件数は13.6%増加したという。

破産宣告の件数も増えており、9月末の段階で昨年同期比+22.6%となっている。会社更生法適用申請件数と適用決定件数もそれぞれ+42.1%、+41.7%と高い水準となっている。

「SCPCでは短期的にこの傾向は続き、2015年の終わりには企業破産・更生法適用申請は2014年の水準を超えると見ています」(ボアヴィスタ信用保全サービスセンター関係者)

内訳では2015年1月から9月の破産申請件数の85%、破産宣告件数の92%は零細企業が対象となっている。会社更生法適用申請および適用決定件数もそれぞれ90%、89%を零細企業が占めている。

(文/余田庸子、写真/Marcos Santos/USP Imagens)
地理統計院(IBGE)によると、7月に閉じた2015年の上四半期での失業率は8.6%と推定されるという