筒井タケオのライヴに”幻のボサノヴィスタ”セルジオ・アウグストが友情出演

2015年 10月 14日

セルジオ・アウグスト

今週末の土曜(10月17日)のランチタイムに予定されている筒井タケオのライヴに、ボサノヴァのレジェンド、セルジオ・アウグストが友情出演する。セルジオは夫人と共にプライヴェートで来日中だが、滞在期間に、共演経験もあり交友のある筒井さんがコンサートを行うため、友情をする運びがとなったという。

筒井タケオは、ボサノヴァを中心にブラジル音楽やオリジナル曲を演奏するギター奏者、歌手。自作曲「しまうまとライオン」は、渡辺真知子との共演で2013年10月にNHK「みんなのうた」で放送され人気を博した。

今回、開催されるコンサートは2作目のアルバム「セグンド」の発売記念のライヴ。同作品はホベルト・メネスカウ(ロベルト・メネスカル)、アルマンド・マルサウ(パーカッション)、ゼー・ルイス・マイア(ベース)など、交流のある音楽家たちと共にリオデジャネイロとアメリカ合衆国で録音されている。セルジオ・アウグストもこの作品に参加している。

セルジオ・アウグストは、1940年10月29日サンパウロ生まれ。1950年代末から1960年代初期にかけてリオで誕生したボサノヴァに大きく影響を受けてサンパウロで活動開始したとのこと。現在は夫人の出身地であるアメリカ合衆国デンバー在住。ときどきブラジルに帰り、ライヴを行っている。

筒井タケオのアルバムにセルジオが参加することになったいきさつは、筒井さんがセルジオにラブコールを送り、セルジオが、自分の曲を演奏している筒井さんのyoutube画像を見て気に入り、晴れて共演が実現したという。

筒井タケオ

筒井さんはアルバム「セグンド」の中でセルジオと共に、彼の代表曲「バルキーニョ・ヂフェレンチ」と、セルジオの盟友ワウテル・サントスの曲で、セルジオ自身も彼のアルバム「クアトロ・エスタソンイス」で取り上げている「アマニャン」を演奏している。土曜のセルジオの友情出演でも、この2曲が披露されることは期待できそうだ。

「録音作品は極端に少ないアーティストですが、家族や生活を優先させて生きてこられたそうです。セルジオさんの演奏を聴いていると、そんな彼のやさしさや人柄がにじみ出ているように思います。スタイルを真似たいということではなく、自分にとって”こうなりたい”という人です」(筒井タケオ)

筒井タケオ album「セグンド」発売記念ライヴ
日時:10月17日(土) 11:30 開場 12:00 開演
会場:南青山MANDALA(マンダラ)
http://www.mandala.gr.jp/aoyama.html

出演:筒井タケオ(vo&g)、重久義明(p)、川満直哉(fl)、千田利貞(perc)
特別友情出演:セルジオ・アウグスト(vo&g)

筒井さんのBlogはこちら。セルジオとの交流についても記されている。
http://blog.livedoor.jp/torazo222cat/

(写真・文/麻生雅人)