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周辺の河川の汚染物質が許容量の13,000倍。
ミナスジェライス州鉱山廃水貯蔵ダム決壊事故で

ミナスジェライス鉱山廃水 汚染泥土

11月5日(木)に起きた、ミナスジェライス州マリアナ市での鉄鉱石・ペレット生産会社のサマルコ社が管理する廃水貯蔵ダムの決壊後、日を追うごとに被害の甚大さが明らかになってきている。

汚染泥土が貯蔵ダムから流出した際、泥水の高さが場所によっては20メートル以上に達し、その様子を現地メディアは「泥の津波」と形容している。

津波と化した泥土は森や街をなぎ倒し、近隣河川になだれ込んだ。その河川の中には、流域の農業と住民の生活を支える大河川、ドーシ川も含まれる。

事故が起こった山間部のマリアナ市はミナスジェライス州の中央部に位置しており、汚染泥土は州内最大級の河川、ドーシ川に達した。この川を通じてマリアナ市よりも川下にあたる同州南部地域、同州と接するエスピリトサント州を経て大西洋岸に汚染が広がる可能性が報じられている。

現地メディア「R7」が11月11日(水)づけで報じたところによると、11月5日の鉱山廃水貯蔵ダム決壊後、汚染泥土が大量に流れ込んだ河川の有害物質濃度が、軒並み許容量を大幅に上回っているという。

同州ゴヴェルナドール・ヴァラダーレス市の上下水道サービス社(以下「SAAE」)が決壊地点マリアナ市ベント・ホドリゲス地区から300km川下で採取したサンプルを分析したところ、生活用水に提供できる許容上限量に対して鉄が13,000倍、マンガンが1,180倍、アルミニウムが6.5倍、と軒並み高い数値を示していたという。水の透明度は80分の1に低下している。

ヒ素、アンチモン、鉛などは鉄鉱石加工の過程で生じるため流出した泥水の中に含まれているが、比重が重いため、川の流水サンプルでは把握できない。ミナスジェライス州衛生公社(COPASA)などと共同で、それらの物質を測定する方法をこれから検討するという。

サンパウロ大学(USP)の病院・医院毒物取扱サポートセンター所長、アントニー・ウォン氏によると、健康被害としてもっとも懸念されるのはマンガンの蓄積だという(次ページへつづく)。

(文/余田庸子、写真/Antonio Cruz/Agência Brasil)
写真は11月8日(日)、ミナスジェライス州バーハロンガ市。ここも汚染泥土の濁流の被害を受けた地域のひとつ

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