ブラジル人のスキンシップ事情

2016年 04月 2日

ブラジル人のスキンシップ

日本人がカップルで食事に行き、カウンター席ではなくテーブル席に案内された場合には、通常、対面で座ることが多いですよね。

ところ変わって、ブラジルだとカップルは必ずと言っていいほど横並びに座ります。理由は単純で、そのほうが食事中にも恋人とスキンシップが取れるからなんです。

以前、大学生10人くらいの集まりの中に、日本人一人だけで突入したことがあります。車座になって、話をする集会だったのですが、その中のある男性(仮名:マリオ)が、隣にいる女性のヒザをさすったり、肩に腕を回して何やら楽しそうにしていました。

二人とは面識がなかったので、「ああ、二人は付き合ってるんだな」くらいに思っていたのですが、何度か顔を合わせている内に、どうもおかしいと思うようになりました。

皆のリーダー格らしいマリオは、別の日には例の女性とは離れて座り、今度は別の女性の手を握って、何やら楽しそうにしていたのです(次ページへつづく)。

(文/唐木真吾、写真/Tatí Martiniano/Flickr)

著者紹介

唐木真吾 Shingo Karaki

唐木真吾 Shingo Karaki
1982年長野県生まれ。東京在住。2005年に早稲田大学商学部を卒業後、監査法人に就職。2012年に食品会社に転職し、ブラジルに5年8カ月間駐在。2018年2月に日本へ帰国。ブログ「ブラジル余話(http://tabatashingo.com/top/)」では、日本人の少ないブラジル北東部のさらに内陸部(ペルナンブーコ州ペトロリーナ)から見たブラジルを紹介している。
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