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スペインの老舗企業と提携か。世界を見据えるリオの老舗化粧品ブランド「グラナード」

グラナード オリンピック パラリンピック

創業は19世紀で、146年の歴史を持つリオの老舗化粧品~コスメ・ブランド、グラナードの株式購入の交渉を、スペイン企業がはじめているという。

帝政時代にはブラジル王室御用達の薬品店だったことでも知られる由緒あるグラナード(Granado)。2016年2月ごろから海外展開のためのパートナーとして投資家を求めているというニュースが報じられていたが、スペインの名門プイグが株式購入の交渉に入っていると現地メディア「オ・グローボ」が伝えている。

グラナードは日本へはまだ長期計画による公式な輸入はされていないが、2014年と2015年に伊勢丹新宿店で開催されたブラジルウィークで紹介されている。レトロなパッケージが人気のヴィンテージラインなど、同ブランドのアイテムはブラジル旅行のお土産としても定番となっている。

株式購入に名乗りを上げているプイグ(Puig)もまた、1914年創業のバルセロナの名門コスメ・ブランド。プイグは近年、ジャン・ポール・ゴルチエの株を取得したことでも話題になった。グラナードの30%の株を取得するために10億レアルの用意をしているとのこと。グラナード側からの公式な発表はまだないという。

このバルセロナとリオの老舗ブランド同士の”婚姻”は、両ブランドにとって堅牢な数字をもたらし得ると「オ・グローボ」は記している。

同紙によるとプイグの2015年の収入は16億4500万ユーロで、純利益は1億2600万ユーロを計上しており、このうち86%はスペイン国外からの収益だという。そしてEUや北アメリカ以外の新興市場は同社のオペレーションの約47%を占めているという。

一方グラナードは3億8000万レアルの売り上げで2015年を終え、これは2006年の1億レアルを大きく上まわっている。同社は2007年以降、平均して毎年20%成長していると報告しているとのこと。

1870年に薬局として創業したグラナードに大きな変革が起きたのは、シティグループのコンサルタントを務めていた英国人クリストファー・フリーマンに買われた約20年前のこと。グラナードは技術や会社の構造の革新に役10年かけて取り組み、2004年には、国内の老舗石鹸ブランド、フェーボを買収。3年後にポートフォリオを拡大させることに成功。現在は赤ちゃん向け製品、ペット向け製品、ダーマコスメティック製品もグラナードの重要なアイテムとなっている。ファッションブランドのイザベラ・カペート、アミール・スラマとのコラボ商品も人気アイテムとなっている。またグラナードのマーケティングと販売の監督は娘シシーが務め、フリーマンの片腕として活躍している。

2005年、フリーマンは1870年以来旧市街区(セントロ)にあったの店舗の場所を3月1日通りへ移転。最初の支店として1917年にオープンしたチジュッカ店は、薬局としての歴史を誇る美しさを今も伝えている。2007年にはリオ市のレブロン、サンパウロ市のジャルジンズにも支店を開店した。現在は大都市の多くのショッピングセンターでも店舗を展開しいる。7月末にオープンしたマナウス店を含め、22都市で、47の支店が運営されており、ブランドの売り上げの25%を支えている。

GS&MDコンサルティングのアナ・パウラ・トッシ・エグゼクティヴ・ディレクターは、フランスのブランド、ロクシタンによるブラジルでの展開の例も挙げながらブラジルの市場の可能性について語った(次ページへつづく)。

(写真・文/麻生雅人)
写真はサンパウロ市ジャルジンズ地区のグラナード支店。オリンピック・パラリンピックの開催に合わせて、レトロなデザインによるスポーツの図版によるディスプレイを施している

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