2017年リオのカーニバル、優勝はポルテーラ。下部リーグへの降格団体はなし

2017年 03月 2日

ポルテーラ 優勝 リオ カーニバル

2017年のリオデジャネイロのカルナヴァウにおけるコンテスト形式のサンバ・パレード、グルーポ・エスペシアウ(選抜リーグ)でポルテーラが栄冠を勝ち取った。現地メディアのTVグローボ、「G1」などが伝えた。

リオ市北部のマドゥレイラ地区を拠点とするポルテーラがグルーポ・エスペシアウで優勝を果たしたのは1984年以来、33年ぶりとなる。単独での優勝は1970年以来となる。1984年はポルテーラとマンゲイラの2団体の優勝で、1980年はインペラトリス、ベイジャ・フロールと3団体の優勝だった。

ポルテーラの通算優勝回数はこれで22回目となり、エスコーラ・ヂ・サンバ(サンバ団体)の中で現時点で最多優勝回数となっている。

ポルテーラのパレードの演出を手掛けたパウロ・バホスが、リオのカルナヴァウにおけるグルーポ・エスペシアウで手掛けた団体が優勝したのは、これで4度目だという。過去に、2010年、2012年、2014年にウニードス・ダ・チジュッカを優勝に導いたほかセリエA(2部リーグ)でも2006年にエスタシオ・ジ・サーを優勝させている。2016年からポルテーラの演出を手掛け、同団体を3位にした。

優勝 ポルテーラ リオ カーニバル

2017年のリオデジャネイロのカルナヴァウ、パレードの順位は、優勝がポルテーラ(269.9点)、2位がモシダーヂ(269.8点)、3位がサウゲイロ(269.7点)。2016年の優勝団体マインゲイラは4位だった(269.6点)。

5位はグランヂ・ヒオ(269.4点)、6位はベイジャ・フロール(269.2点)、7位はインペラトリス・レオポウジネンシ(268.5点)、8位がウニアォン・ダ・イーリャ(267.8点)、9位がサンクレメンチ(267.4点)、10位がヴィラ・イザベウ(267.4点)、11位がウニードス・ダ・チジュッカ(266.8点)、12位がパライーゾ・ド・トゥイウチ(264.8点)となった。

また、規定ではグルーポ・エスペシアウの最下位団体は翌年のカルナヴァウでセリエAに降格することになっているが、リオデジャネイロ・エスコーラ・ヂ・サンバ協会(LIESA)は緊急会議を行い、3月1日(水)、パライーゾ・ド・トゥイウチは事故による影響があるとして、降格はしないと発表している。そのため2018年のリオデジャネイロのカルナヴァウでは、グルーポ・エスペシアウは13団体が出場して、うち下位の2団体が降格対象となるという。

(文/麻生雅人、写真上/Fernando Grilli/Riotur、写真下/Fernando Frazão/Agência Brasil)
写真上は2月28日(火)、リオデジャネイロのパレード専用会場サンボードロモ。行進するポルテーラ。写真下は3月1日(水)、サンボードロモで行われた順位発表会で。優勝したポルテーラの団員