2017リオのカーニバル写真集(2)グランヂ・ヒオ

2017年 03月 1日

イヴェッチ グランジヒオ リオ カーニバル

2月26日(日)の夜から28日(火)の明け方にかけて、ブラジル、リオデジャネイロのカルナヴァウ専用会場サンボードロモを舞台に、2017年のコンテストパレードが開催された。カルナヴァウの模様をTVグローボ、「G1」などが伝えた。

初日の2番手で行進を行ったのは、リオデジャネイロ州ドゥッキ・ジ・カシアス市を拠点とするグランヂ・ヒオ。同団体は今回の行進で、バイーア出身で国民的人気歌手のイヴェッチ・サンガロにオマージュを捧げ、イヴェッチ自身も複数のアーラに登場した。

サンバ・エンヘードのタイトルは「Ivete do rio a Rio!」。

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バイーア州のジュアゼイロで生まれ、貧しい幼少時代を送ったイヴェッチがアシェーの女王になるまでの半生をパレードを通じて描いた。また、行進の演奏のリズムにはマルファレッチ・メネーゼス「ファラオ」、ダニエラ・メルクリ「オ・カント・ダ・シダーヂ」などイヴェッチにもゆかりのあるバイーアのヒット曲の影響が提示されたという。

アーラでは、イヴェッチの父アウスス・サンガロと、ペルナンブッコ州出身の母親マリア・イヴェッチにもオマージュが捧げられた。

行進の衣装も観客を魅了した。打楽器隊の衣装は、バイーア州の有名な打楽器軍団チンバラーダの紋様をLEDを使って取り入れていたという。

女優のスザーナ・ヴィエイラは、バイーア州でも強く信仰されている水の女神イエマンジャーにオマージュを捧げた衣裳で登場した。行進の山車には、イヴェッチの友人としても知られるテレビタレント、シューシャの姿もあった。

行進は3200名、アーラの数は29だった。

(文/麻生雅人、写真/Grabriel Monteiro/Riotur)