リオのカーニバルで山車の事故、負傷者は重体

2017年 02月 28日

トウイウチ リオ カーニバル 事故

2月26日(日)夜からブラジル、リオデジャネイロで、年に一度の大祭リオのカーニバルがスタートした。現地メディアのTVグローボや「G1」が伝えている。

カーニバル自体はすでにはじまっており、街中にブロコと呼ばれるカーニバル集団が繰り出してリオの街はお祭り騒ぎとなっているが、専用会場で行われるコンテスト形式のサンバパレードが、26日(日)からはじまった。

先陣を切ったのは「パライーゾ・ド・トゥイウチ」。

同団体はリオ市のサン・クロストヴァォン地区を拠点とするサンバ団体。2016年のカーニバルのセリエA(2部リーグ)で優勝を果たし、15年ぶりにカーニバルでグルーポ・エスペシアウ(選抜リーグ)に参加した。

しかし同団体は、パレード専用会場に入る直前、準備通路の道路上でトラブルにみまわれた。パレードの最後尾の山車が道路上の溝にはまって傾き、20名が負傷した。負傷者の中にはパレードを取材していたジャーナリストも含まれていたという。

ひとりの女性は溝にはまり込んでしまい骨折もしており、消防士による救出をまたなければならなかった。同団体はこの山車をまっすぐに保って進行させることができなかったという。事故を受け、文民警察が現場を検証した。

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その後、カーニバル自体は予定通り幕開けとなり、パライーゾ・ド・トゥイウチも無事に制限時間内にパレードを行った。ただし「G1」は、出走直前のこの事故は同団体にとって大きな減点となる可能性が高いとしている。

また現地メディアのひとつ「アジェンシア・ブラジル」は、27日(月)の時点で負傷者のうち3名がリオの市立病院に入院しており、うち1名が深刻な状態にあると伝えている。同メディアによるとパライーゾ・ド・トゥイウチの広報部が、負傷者の治療費の保証を同団体で行うことを明らかにしたという。

(文/麻生雅人、写真上/Fernando Frazão/Agência Brasil、写真下/Fernando Grilli)
写真上はリオデジャネイロ、事故現場を検証する警察、写真下はパライーゾ・ド・トゥイウチ行進