カテゴリ : 社会
2017年 08月 9日 03:02
今年(2017年)はブラジル北東部で水不足が深刻だ。地域によっては農作物が大きな影響を受けているが、農作物だけでなく、水産資源にも影響が出つつある。
グローボ系ニュースサイト「G1」が8月5日づけで伝えたところによると、8月4日、北東部バイーア州で水不足の湖から魚を救出する作戦が始まったという。
同州北部のシッキ・シッキ市の湖はブラジルのミナス・ジェライス州から北東部を潤す大河川、サンフランシスコ川水系にある。雨不足で同河川の水量が下がったため、シッキ・シッキ市内の湖が干上がり、いくつものパーツに分かれてしまっている。場所によっては魚が生息するのに十分な水量がない状態が続いている。
同市はバイーア州立大学環境工学部の教員と学生の協力を得て、分断された湖の小さいところからより水量の多い場所に移す作戦を始めた。一日で6000匹以上の魚が引っ越しをしたという。
シッキ・シッキ市は干ばつによる非常事態宣言が出されている202都市の一つで、水不足は4百万人の市民生活に影響を及ぼしている。
(文/原田 侑、写真/Reprodução/TV Bahia/TV Globo)
写真はTVグローボ系列TVバイーアより。TVグローボ系列の番組はIPCTV(グローボ・インターナショナル)で放送中。視聴の問い合わせは、080-3510-0676 日本語対応ダイヤルまで
■関連記事
・シャペコエンセ、悲しみを乗り越えて日本で浦和レッズと対戦!
・ブラジルで天然素材の農業用保水ゲル実用化へ
・リオ・オリンピック・パラリンピックから1年。レガシーの活用状況は…。
・カピバラにスイカ。「スイカピ」はじめました
・リオで国際数学オリンピック開催。日本人が金メダルを獲得