ブラジルからごみのポイ捨てがなくなる!?リオでポイ捨て罰金制度施行

2013年 08月 23日

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リオ市では8月20日、ゴミ「ゼロの日」ということで、路上ポイ捨てに罰金制度を実行したと、21日に「Correio Popullar コヘイオ・ポプラール」紙、Agência Brasilなどが報じた。

罰金額は大きさによって設定され、タバコ一本がおよそ6000円。初日には約110名が罰金を科せられたという。これまで当たり前のことだったポイ捨てが罰金対象になったことに、市民も困惑を隠せない様子だ。

職場の同僚のブラジル人にこの制度をどう思うか尋ねてみた。

すると皆、ブラジル人に受け入れられるのは難しいと思う、と制度施行に懐疑的。理由を聞くと、だって、町の清掃をする人たちの仕事がなくなっちゃうよ!と、ジョーク交じりに言う。

そもそもブラジルでは、町には捨てられたゴミを回収する専門の職があり、子供の頃は学校の清掃などを教えられたことがなかったし、自宅には住み込みのメイドさんがいる家庭が多い、と同僚は言う。ブラジル人全員がそうだとは限らないが、少なくとも、あたり前に教室の掃除をし、ゴミはゴミ箱に!と教えられてきた日本とは、かなりの文化の違いと言っていい。ゴミのポイ捨てがいけない事だと子供の頃から教えられていないと、根底からは綺麗にはならない気がする。

今後増えるであろう観光客に対する綺麗な都市PR、果たして来年のW杯シーズンまでにブラジル人のごみに対する意識は変わるのだろうか…?

(文/柳田あや、写真/Tânia Rêgo/ABr)
写真は8月20日、罰金を徴収される市民。「おいおい、聞いてないよー」とでも答えているのだろうか