トニーニョ・セレーゾの息子は今…

2013年 10月 3日

Sao Paulo Fashion Week Winter 2011 Day 2 - Backstage

Toninho Cerezo トニーニョ・セレーゾといえば、ブラジル代表として、1976年から引退する1998年までの間、大活躍したサッカー選手である。しかし、大試合でエラーしたこともあり、数年間に渡って批判され続けたこともある。

2000年より鹿島アントラーズの監督に就任。就任1年目にJリーグ初の年間3冠(Jリーグ年間王者、ナビスコカップ、天皇杯)に輝くなど、6年間鹿島を常勝チームとして率いた。日本では彼を鹿島サッカーの監督として覚えている人が多いのでは?

トニーニョの息子もまた、ヨーロッパで大活躍している。ただしサッカープレイヤーとしてではなくモデルとしてである。昨年、タイで女性になる性転換手術を受けて、Léa T レア・テーという名前で晴れてトランスジェンダーとなり、ジバンシィの女性モデルとして起用された。

父のトニーニョも徐々に息子の生き方を認めてきた様で、手術後のコメントからは支援の気持ちと尊敬の念が感じられた。話題性も手伝ったかもしれないが、こうして父子一線で活躍できるのも、逆境に強いセレーゾ一家の遺伝が効いているのかも知れない。

(文/加藤元庸、写真/LatinContent/Getty Images)
写真は2011年サンパウロ・ファッションウィーク、 Alexandre Herchcovitch アレシャンドリ・ヘルシコヴィッチのバックステージにて