暴動から一夜明けたリオデジャネイロ

2013年 10月 8日

フロリアノペイショットモニュメントの清掃

10月7日(月)夜にブラジルのリオデジャネイロ旧市街地区のデモに便乗する形で拡大した暴動では、13名が負傷したと「ジョルナウ・ド・ブラジル」などが報じた。負傷者の中には警官9名、軍警察官1名も含まれているという。

またリオ市の発表によると、バス停留所の屋根のある設備12箇所、広告塔4つ、時計2つ、ごみ箱40個、道路標識16個が破壊され、ポルトガル様式の石畳なども被害を受けたという。リオデジャネイロ都市清掃局(COMLURB)は、シネランヂアにある、フロリアノ・ペイショットに捧げられたモニュメントの落書きを消すスタッフを動員した。

デモのバットマンとスパイダーマン

今回の混乱を引き越したのは覆面グループとされているが、デモには、暴動とは関係なのない覆面での参加者もいると思われる。リオのデモではおなじみになりつつあるバットマンや、スパイダーマンの姿も見られた(写真は10月7日、シネランヂア近辺)が、彼らは暴動グループと関わりはないと思われる。

セルジオ・カブラウ知事は「抗議デモに便乗して覆面、黒装束のグループがパニックを引き起こしています。軍警察は平和的に行われているデモを支持しますが、各都市でいくつかのグループが混乱を招こうとして騒動を起こしているように見受けられます」と、いわゆる“ブラック・ブロック”の集団について言及、民主主義を守るためにも混乱を招く行動は認めないと語ったという。

(文/麻生雅人、写真上/ABr071013 DSC9368、写真下/Tânia Rêgo/Agência Brasil)