どうなる? ブラジルW杯、日本でのテレビ放送の行方

2013年 10月 11日

ブラジリアマネガヒンシャ

2014年6月から開催予定のサッカーワールドカップ、ブラジル大会。日本でのテレビ中継に関してさまざまな情報が行き交っている。

10月11日には、衛星放送のスカパーJSATが放送権料の高騰が原因で放送を「断念」した、という報道もあった。

FIFAワールドカップに関しては、日本のNHKと日本民間放送連盟加盟各社が、お互いの枠組みを超えて共同制作する放送機構ジャパンコンソーシアムが、電通を通じて放送権を購入している。同放送機構に加盟する放送局のうち、W杯を放送する局が少なければ少ないほど、各社の負担は大きくなる可能性がある。

しかし、スカパーJSATは「現在言えるのは、“現時点ではまだ放送権を獲得していない”ということです」という。

「スカパーでのW杯の放送のセールスポイントは“全試合放送”と“ライヴ放送”。ところが、ブラジル大会の場合、時差の関係で日本では試聴しずらい時間帯の放送になってしまうため、ライヴ放送のメリットがどこまであるのか検討しているところです。もちろん価格も検討の大きな課題ですし、電通など関係する各社との協議も必要です」(スカパーJSAT広報・IR)

揺れる、日本でのW杯放送。行方はまだ明らかではないようだ。

(文/麻生雅人、写真/Marcello Casal Jr/ABr)
写真は2012年5月、ブラジリア、建設中のEstádio Nacional