サンパウロ、オスカー・ニーマイヤーの講堂で火災
2013年 11月 30日サンパウロで、建築家オスカー·ニーマイヤーが設計した歴史的な建物であるラテンアメリカ記念公園にある講堂が火災にあったと英「BBC News」が11月30日に報じた。
アートギャリー、文化センターなど、オスカー・ニーマイヤーの建造物が並ぶラテンアメリカ記念公園市民広場で講堂などの施設が大規模な火災に遭い、少なくとも15人の消 防士が負傷したという。
ニーマイヤーは20世紀で最も有名なモダニストの一人で、曲線を駆使した独創的な発想で、首都ブラジリアにおける大統領府や国会議事堂、最高裁判所など官公庁群、ニテロイ現代美術館など数々の著名な建築物を残した。2012年12月5日に104歳で亡くなっている。
ラテンアメリカ記念公園にある講堂は1989年にサンパウロの西に建設されたもの。火災時には誰もいなかったと伝えられている。
当局は、火事の原因は不明であるが、火はまず午後3時00分現地時間(午前17時00分GMT)に生じて、1600席のシモンボリバル講堂を襲った。損傷の程度は不明だが、芸術作品のいくつかについて心配された。広報担当者によると、ブラジルのアーティスト富江大竹による巨大タペストリーが部分的に破壊された可能性があることを記者団に語っている。
(文/加藤元庸、写真/Wagner Schwartz)
写真は2010年、火災前のラテンアメリカ記念公園市民広場