パンツに願いを。ブラジル式大晦日

2013年 12月 29日

年末カラー下着

国が違えば、大晦日(ヘヴェイロン)にすることも違います。

日本とブラジル。真冬と真夏という大きな違いもさることながら、日本では多くの人が初詣のために神社へ向かいます。一方ブラジルでは、新調した白い服を身につけて海岸へ向かうというのも、大晦日のひとつの定番です。

でも、それだけが大晦日の過ごし方ではありません。海岸で大晦日を過ごす人も、コンサートを楽しむ人、海の女神イエマンジャにお供え物 (白いバラが一般的) をする人、海へ入って7回ジャンプして海岸まで後ろ向きに戻ってくるおまじないをする人など、聞けば色々な楽しみ方や風習があるようです。

そのなかで私が面白い! と思ったのが、大晦日に女性は新しいパンティーを身に着ける、というもの。しかも色によって意味が違うので、新年の願いを込めて色を選ぶのだそうです。お友達同士で今年は何色を着けたー? と見せ合ったり、何枚も重ね履きをして大変なことになっている欲張りさんがいたりと……なんだか楽しそうですよね。

ここでは、「ego.」が12月23日付けで発表した、大晦日のためのパンティー全18色とその意味を一挙に紹介したいと思います!

Branco (白) 平和、平穏、純粋、無垢
Azul (青) 空、魂、思索、ポジティブ、夏、繁栄
Azul claro (ライトブルー) 静けさ、理解、清涼
Azul escuro (ダークブルー) 恋愛、海の神秘
Lilás (薄紫) 霊感、直感
Roxos (紫) 繁栄、高貴な、尊重
Rosa (ピンク) 美しさ、官能、健康、恋愛
Rosa salmão (サーモンピンク) 調和、幸福
Champanhe (ベージュ) 平穏、中立、古典的
Verde (緑) 若さ、新鮮、平穏、希望、保守
Amarelo (黄) 熱、光、リラックス、エネルギーの放出、ポジティブ
Dourado (ゴールド) 金、富、雄大さ
Vermelho (赤) 情熱、感情、愛、欲望、パワー
Vermelho escuro (ダークレッド) エレガンス、洗練、リーダーシップ
Cinza (グレー) 成功、品性、安定
Prata (シルバー) モダン、未来、革新
Preto (黒) 神秘、ファンタジー、ゴージャス、尊厳
Terrosos (土色) 快適、意識、安定、シンプル、責任

う~ん、迷いますね~。2014年はなにかとブラジルが盛り上がりそうですし、花ことばならぬパンティ言葉でブラジル式願掛けをしながら新年を迎えてみるのもいいかもしれませんね!

(文/柳田あや、写真/麻生雅人)
写真は、ブラジルで最もポピュラーな下着ブランドにひとつ「HOPE」のディスプレイ