コルコバード列車、1月2日にはチケットの売り切れで大混雑

2014年 01月 11日

コルコバード列車

年末年始に相次いだコルコバード列車のトラブル。1月2日(木)は列車の当日チケットが午後の早い時間に売り切れてしまったことで観光客が立ち往生した。こちらは3日(金)付け「G1」(電子版)が伝えている。

売り切れの原因は、年始の休暇で観光客が予想以上に集まったためだという。切符は午後の13時20分に販売中止となり、当日券を目当てに来た観光客はバンやタクシーで丘に登ろうとしたものの、あまりに人が多かったため、炎天下にバンを待つ大行列が出来てしまった。当初、チケットは夜の8時まであると告知されていたが、夜のチケットも売り切れたという。

ヘデントール(キリスト像)までバンで運べる人数は1時間に約1000人のキャパシティとのことで、観光シーズンにはたびたび混雑になるという。

列車のチケットは90%をインターネットで前売りしており、残りを当日現場で販売しているという。コルコバード列車社役員のサヴィオ・ネヴィス氏は旅行者たちに、チケットは1日前までに購入をお願いしたいと訴えた。3日の午後にはチケットは正常に発売されていたという。

バンを待つ列があまりに長かったため、ポルトアレグリから来た旅行者グループは、待ちきれずにタクシーで丘に向かった。グループ曰く「タクシーはバンと同じ料金で丘まで乗せてくれました」という。運よくぼられなかった彼らは、タクシーとバンの料金は、一人当たり約20ヘアイス(レアル)(約881円)だったとのこと。

ミナスジェライス州南部のブラゾーポリスからやってきた女性グループは、早くから来ていたがチケットが買えず、あまりに暑い中、小型バスの列に並ぶのをあきらめたという。

列は長蛇となり、最後尾に辿りつくためにはラランジェイラス通りの坂道を10分ほど歩かなければならないほどだったという。年配の人には厳しい状況だった。

「この暑さの中、歩かされて坂を上って列で待たされるなんて、ありえない」と、ブラジリアから来た年配の女性ジャウマ・アヴィラさんは語ったという。

この日、商売になったのは水と日よけ傘の売り子たちだった。傘の売り子のマルコス・ホッシャによると、傘に描かれているキリスト像だけを見て帰ることになってしまった人がたくさんいた、という。

※為替は1ヘアウ=44.064801円で換算。

(文/麻生雅人、写真/Poldavo (Alex))