沖電気工業(OKI)、ブラジルでATM事業を展開

2014年 01月 14日

1月14日(火)、沖電気工業(OKI)が、ブラジルのItautec S.A.- Grupo Itautec (イタウテッキ S.A. – グルーポ・イタウテッキ)からATM事業に関する株式取得を完了したことを発表した。同社によるとOKIは、ItautecがATM事業を分社して設立した会社の70%相当の株式を取得して、本年1月10日より、OKIグループの新拠点「OKI Brasil S.A.」として営業を開始したとのこと。

Itautecは、ブラジル国内のATM・CD市場において、中南米最大の民間銀行イタウ・ウニバンコ(イタウグループ)を中心にシェア約30%をもつ第2位のATMベンダーとのこと。ブラジルに本社と工場、3700箇所の保守網、アルゼンチン・メキシコなどに販売拠点を持ち、ATM・CDなどの自動化機器の設計・開発・製造および販売・保守サービス事業を展開してきたという。

OKIはATM事業においては、紙幣還流型ATMで中国をはじめ、ロシア、インドネシアでの導入実績があり、海外展開をさらに拡大し事業の成長を加速するため、今回のブラジルにおけるATM事業会社設立に至った。

今後OKIは、Itautecの強力な顧客基盤と保守網を引き継ぐ新会社を足がかりに、ブラジルでのCD・ATMシェアトップを目指すとともに、中南米地域におけるATM事業の展開を図る。

<会社概要>

商号:OKI Brasil Indústria e Comércio de Produtos e Tecnologia em Automação S.A.
代表者:中野善之(平成26年3月就任予定)
所在地:ブラジル連邦共和国サンパウロ州
設立日:平成26年1月10日
従業員数:約4,000名
主な事業内容:自動化機器の設計・開発・製造および販売・保守
事業年度の末日:12月31日
資本金:約2億レアル(約 90億円)
出資比率:沖電気工業株式会社 70%
Itautec S.A.- Grupo Itautec 30%

(文/麻生雅人)