法務省がホテル産業協会とタッグ。リオのワールドカップ期間中の不当な宿泊費撲滅作戦開始

2014年 01月 20日

リオホテル価格養成作戦

1月16日(木)、リオデジャネイロ・ブラジルホテル産業協会 (Abih-RJ)の代表者が法務省国家消費者局(Senacon)に対し、リオ市のホテルが、年末年始やカーニバル期間などハイシーズンの平均宿泊料金をインターネットで開示することを約束したと、ブラジル政府が公表した。

同日リオで行われた会議には、ワールドカップ期間中のサービス、価格、質を監視する機関が参加した。この措置の狙いは、ハイシーズンの価格を開示してW杯開催期間中の価格と比較できるようにして、法外な宿泊費の値上げを防ぐというもの。会議を主導したのはSenaconのジュリアナ・ペレイラ局長で、彼女によると、ハイシーズンの価格を上回る料金は不当と見なすことができるという。

リオデジャネイロ・ブラジルホテル産業協会のアウフレッド・ロペス会長は「アジェンシア・ブラジル」の取材に対して「カーニバルやワールドカップなど、一定の時期の価格が一定の基準を保ち、透明性を持つことができます」と語ったという。

アウフレッド会長は、先日クイアバのホテルで起きた法外な値上げ騒動にも触れた。

「大晦日に100ヘアイス(レアル)、約4,400円だったホテルがワールドカップ期間に120ヘアイス(レアル)、約5,300円になるくらいの値上げは許容範囲でしょう。136ヘアイス(レアル)、約6,000円のホテルが5,000ヘアイス(レアル)、約22万2,000円になるなんて、あってはならないことです。リオがひとつのモデルを、他の都市に示すことになります」(アウフレッド会長)

「違反があった場合、ホテルに対してペナルティを科す予定です」(リオデジャネイロ・ブラジルホテル産業協会ソニア・レイチ・シャーミ代表)

リオの全ホテルは、ホテルの日々の価格をSenaconに提出したという。この価格はインターネットで公表される予定で、ジュリアナ・ペレイラ局長は他の都市の宿泊施設にも価格の開示を求め、消費者保護院(procon)とも協力し合いながら価格の調査を行う予定とのこと。

(文/麻生雅人、写真/Getty Images)
写真はリオデジャネイロの名所、クリスト・ヘデントールとポン・ヂ・アスーカル

※為替は1ヘアウ=44.393720円で換算。