ブラジル、クリチーバ市で警官が自分の恋人を射殺後、自殺

2014年 05月 6日

ブラジル南部のパラナ州で警察官が自分の恋人を射殺する事件が起きたと現地メディア(「G1」5月1日付け、電子版)が伝えている。

4月24日(木)午後、文民警察官 Napoleão Seki Júnior ナポレオン・セキ・ジュニオール(38)がクリチーバ市の路上で恋人の女性(23)を銃で撃ち殺害したという。

その後、警官は自身のことも銃で撃ち、病院に運ばれたが間もなく死亡した。

事件があったのはクリチーバ市アウト・ダ・キンジ地区にある4月7日通りとセナドール・ソウザ・ネヴィス大通りの交差点。被害者はその後、カスカチーニャ地区のイグアス公園墓地に埋葬された。

目撃証言によるとナポレオンとその恋人は駐車場に止めてあった車の中で激しく口論していたが、警官が女性を車から引きずりおろして女性に手錠をかけて拳銃で射殺したとのこと。警官は4発を撃ち、最後の1発は自分の頭に向けて撃ったという。

同市文民警察のLuiz Alberto Cartaxo ルイス・アウベルト・カルタッショ捜査課長によると、ナポレオンが同署で警官として働いているのは2010年からだが、彼はこれまでにも2件の暴力事件を起こしていたという。ひとつは隣人との口論から起きた事件、もう1件はサンパウロのバールの客と口論になって喧嘩沙汰を起こした事件。前者の事件は当人同士で訴訟に関する話し合いはついており、行政手続中だったという。

(文/麻生雅人)