ブラジルのモダニズム建築:ビエナウ・パビリオンとしても親しまれている、シッシロ・マタラーゾ・パビリオン

2014年 05月 11日

bienal

ワールドカップの試合が行われる12都市のひとつサンパウロ市にあるParque do Ibirapuera イビラプエラ公園は、1,584,000 m²の広大な敷地を持つ市営公園です。

開園したのは1954年8月21日。サンパウロ市400周年を記念して作られた公園なのだそうです。

設計に関しては、Oscar Niemeyer オスカー・ニーマイヤー、Ulhôa Cavalcanti ウーリョ・カヴァウカンチ、Zenon Lotufo ゼノン・ロトゥフォ、Eduardo Kneese de Mello エドゥアルド・キネッシ・ヂ・メロ、Ícaro de Castro Mello イカロ・ヂ・カストロ・メロなどの建築家や、造園師のRoberto Burle Marx ホベルト・ブレ・マークス、造園師で農学者でもあるOtávio Augusto Teixeira Mendes オターヴィオ・アウグスト・テイシェイラ・メンデスが迎えられました。

公園内には様々な施設がありますが、中でもPavilhão da Bienalパヴィリャォン・ダ・ビエナウ(ビエナウ・パビリオン)の名で親しまれている Pavilhão Ciccillo Matarazzo パヴィリャォン・シッシロ・マタラーゾ(シッシロ・マタラーゾ・パビリオン)は様々なイベントが行われる会場として広く親しまれています。

シッシロ・マタラーゾ・パビリオンはBienal de São Paulo ビエナウ・ヂ・サンパウロ(サンパウロ・ビエンナーレ)の会場としてもおなじみ。1957年にオスカー・ニーマイヤーによって建てられたモダニズム建築の建造物です。以前はサンパウロ・ファッション・ウィークの会場にもなっていました。

建物内、1階と中二階は美術展や見本市などにも利用されています。1階から3階までがあり、各フロアのスロープが曲線になっているのも特徴。

3階にはMuseu de Arte Contemporânea(MAC – USP)現代美術館もあります。

ラウンジ・ビエナウでは、記者会見、講演、シンポジウム、小規模な見本市、製品発表会、プライヴェート・パーティなどが行われます。

イビラプエラ公園は広いので門がいくつかありますが、シッシロ・マタラーゾ・パビリオンは3番入口が最寄り入場口。Av. Pedro Álvares Cabral ペドロ・アウヴァリス・カブラウ大通り)側にあります。

Pavilhão Ciccillo Matarazzo
Parque Ibirapuera, Portão 3, Pavilhão Ciccillo Matarazzo
04094-000 – São Paulo-SP – Brasil
www.auditorioibirapuera.com.br

<参考>
http://bienal.org.br/pavilhao.php
http://www.prefeitura.sp.gov.br/cidade/secretarias/meio_ambiente/parques/regiao_sul/index.php?p=14062

(文/麻生雅人、写真/maryjavorski)
写真はシッシロ・マタラーゾ・パビリオン