敷島製パン(Pasco)からは「フェジョアーダパン」

2014年 06月 17日

フェジョアーダパン

相次ぐ“ブラジルの味”の、日本での商品化。フェイジョアーダまでもラインナップに加わった。「Pasco」ブランドでお馴染み敷島製パンは「フェジョアーダパン」を発売した。

さっそく食してみた。袋に「ソーセージと少し辛目の豆入りソースとチーズソースを包みました」とあり、一抹の不安がよぎる。つけ合せのモーリョ・ヂ・ピメンタ・マラゲッタ(唐辛子ソース)を好みで使うひとはいるが、多くの場合、もともとが辛い料理ではないからだ。

具にはデーンと一本ソーセージが入っているが、もちろんリングイッサではない。また、ソースには牛肉、鶏肉が使われているが豚肉は使われていない。ガーリックパウダーも使われてはいるがあまり存在感はない。

いろいろなブラジルの味が登場する中、これはかなり“イメージ食品”と呼べる部類だろう。結論を言えば、フェイジョアーダの味を期待すると肩すかしを食うかもしれないが、「ソーセージと少し辛目の豆入りソースとチーズソースを包んだパン」だと思っていただけば、そういう惣菜パンとして普通にたのしめるのではなかろうか。

しかし、何の料理か特定はできないが、ブラジル食材店などで感じるブラジルならではの匂いは漂う。“ブラジル風味”をかなり工夫しているようだ。

フェイジョアーダは、ブラジルでは水曜と土曜など特定の日に食べられる習慣がある煮込み料理。フェイジョン(豆)と肉類、リングイッサなどを煮込み、炒めたコウビ(ケール)、オレンジ、ファロッファなどの付け合せと共に、ごはんにかけて食べることが多い。

(写真・文/麻生雅人)