カテゴリ : 社会
2014年 06月 30日 06:17
ワールドカップブラジル大会が開催されているブラジルでは、ワールドカップだけが行われているわけではない。秋の大統領選挙に向けての選挙運動、大雨などの天災に対する救助や復興作業、各種デモなど、国内ではいろいろなことが併行しておこっている。
デモやストライキも、現在のところコンフェデレーションズ杯のときのような大規模デモこそ起きてはいないが、目的別の抗議運動はたびたび起こっている。そんな中、たびたび抗議運動の舞台となっているサンパウロ市内、パウリスタ大通りにある通信会社「Oi(オイ)」の支店が、店舗の入口の鉄柵を張り巡らせた。
ブラジルでは昨今、抗議運動の際の、主に日中にデモに参加する人たちとは異なり、夜間になってから参加する、覆面をしたブラックブロックと呼ばれる集団などが破壊行為を行い、社会問題となっている。6月19日(土)には、破壊活動を行う一団を一般のデモ参加者が止めようとする一面もあったと報道されている。
また、万が一ブラジル代表がワールドカップで敗退した場合、何が起こるかわからない、とも言われているという。ブラジル代表の勝敗の行方はその後の社会情勢にも何らかの影響を及ぼすかもしれない。
(文/加藤元庸、写真/村永アルトゥール)
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