ワールドカップ大会中にも起きていた抗議デモ

2014年 07月 1日

ワールドカップ抗議デモ

6月28日(土)に行われたのはワールドカップ開催に異を唱えるデモ。同日づけ現地メディア(「オ・グローボ」電子版など)が伝えている。

リオ市北部のサイネス・ペニャ広場に、インターネットのネットワークを通じて集合した抗議運動参加者は、チジュッカの通りを行進した。軍警察の発表によると参加者は約300人ほどだったという。

多くの警察官はデモが拡大しないように行進を取り囲むように見守っていた。また行進が始まる前には警察は、爆博物などを所持していないか参加者の持ち物を検査したという。

行進には、先住民族が居住していたアウデイア・マラカナン強制撤去に反対する抗議運動に参加して有名になった先住民族の活動家ジョゼー・グアジャジャラの姿もあり、FIFAが自分たちにどれほど悪い影響を及ぼしたかを訴えた。

「ワールドカップは現在ブラジルで開催されているが、これはブラジルのものではない。FIFAは私たちの中に入り込んできた。大企業と契約して私たちに立ち退きを迫った。結局、貧困層がは泣きを見ているのです」(ジョゼー・グアジャジャラ氏)

夜19時すぎ、デモ隊がコンジ・ヂ・ボンフィン通りを行進、ペレイラ・ヌニス通りを通過してバラォン・ヂ・メスキータ通りを封鎖。また、マラカナン通りも塞いだが、デモ隊がマラカナンに向かおうとしたとき警官隊と衝突があった。

近隣の多くの商店は混乱に便乗した盗みを恐れてシャッターを下ろし、地下鉄サイネス・ペニャ駅も約20分、入口を閉じた。この混乱で15名の逮捕者が出たという。

(文/麻生雅人、写真/Fernando Frazão/Agência Brasil)
6月28日、リオ市北部、サイネス・ペニャ広場からはじまりチジュッカ地区の通りで行われた抗議デモ

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