メルケル首相が手にしてドイツで人気沸騰、リオのバッグ・ブランド「ジウソン・マルチンス」とは

2014年 07月 16日

メルケル首相

ワールドカップ決勝戦が行われたマラカナンスタジアムで、ファッションリーダーとして注目を集めたのは、シャキーラでも、ジゼル・ブンチェンでも、もちろんブラジルのジウマ・ルセフ大統領でもなかった。

ブラジル現地メディア(「ヴェージャ」7月14日づけ)は、それは、アルゼンチンと戦う自国の代表を応援しに来ていた、ドイツのアンゲラ・メルケル首相だったという。

この日のメルケル首相は、赤いブレザーに白いパンツというコーディネートに、手にはドイツの国旗の色をモチーフにした、サッカーボール型のバッグを持参していた。

ドイツメディアは、そんなメルケル首相を ”it-girl” (ファッション界で旬な女性・カリスマのある女性のことを指す) と紹介。このときの彼女の写真がSNSで瞬く間に拡散し、ボール型バッグが、おしゃれに敏感な若者 (サッカーへの情熱の有無は別として) からの羨望の的になっているという。

バッグのデザインを手がけたのは、ブラジル人デザイナーのジウソン・マルチンス。リオデジャネイロで自身のブランド「 Gilson Martins ジウソン・マルチンス」を展開している。

「ジウソン・マルチンス」は、ブラジル国旗やキリスト像などリオの風景をモチーフにしたデザインで有名なバッグ類のブランド。コパカバーナとイパネマにあるショップは、日本からの観光客にもお馴染みだ。

バッグは、日常使い用から夜遊び用、旅行バッグも。さらにはノートパソコンやタブレット、スマホなどのカバーまで、生活の中の幅広いシーンに対応しているのが嬉しい。

ジウソンマルチンス

ジウソン・マルチンス

2014年はワールドカップブラジル大会に合わせて、サッカーをモチーフにしたラインを展開しており、白×黒、緑×黄の配色によるサッカーボール型バッグも発売していた。

「私は、ドイツのカラーバージョンも製作し、リオデジャネイロにあるハラルド・クラインヨーロッパ諸国総領事に渡しました。その後、ブラジルに来ていたメルケル首相のためにと、改めて注文を受けたのです。単に記念として欲しいのだろうと思っていたので、実際に彼女がバッグを手にしているのを見たときは驚きました。注文が殺到しているため、ドイツバージョンバッグの生産チームを配置しました」と、嬉しい悲鳴をあげるジウソン氏。

合成皮革製でできたバッグは279ヘアイス(約11,160円)。同ブランドは現在のところブラジル国外では販売していないため、ドイツの人々はバッグを送ってくれるブラジルの友人を求めているという。

「Gilson Martins ジウソン・マルチンス」(リオデジャネイロ)
コパカバーナ・アトランチカ大通り店(Avenida Atlântica, 1998 – Copacabana)
営業時間/月~土:9時~21時、日:9時~20時、祝日:10時~16時
コパカバーナ店(フィゲレード・マガリャンイス通り)
(Rua Figueiredo Magalhães, 304 A – Copacabana)
営業時間/月~金:9時~20時、土:9時~20時
イパネマ店(ヴィスコンヂ・ヂ・ピラジャー通り)
(Rua Visconde de Pirajá, 462 B – Ipanema)
営業時間/月~土:9時~20時

(文/柳田あや、写真提供/Gilson Martins)
写真1番上:特注バッグを手にしたメルケル首相
写真2番目:リッショ・ノーブリ・シリーズ「アントニア」
写真3番目:「マイラ」