ブラジル、2014年のインフレ率を6.29%に下方修正

2014年 09月 9日

物価

9月8日(月)、金融機関やエコノミストの予想を取りまとめて中央銀行が発表する「フォーカス」によると、ブラジルの2014年のインフレ率(IPCA)は6.27%から6.29%に修正されたと現地メディア(「ヴェージャ」同日づけ、電子版)が報じた。

実質GDP成長率は0.52%から0.48%に下降となり、こちらの下方修正は15週連続となるとのこと。

2015年に向けての実質GDP成長率予想は1.1%、インフレ率予想は6.29%となったという。

一方、9月5日(金)に地理統計院(IBGE)が発表した8月の月間インフレは+0.25%で、12か月の累計では6.51%だった。今年、上限目標を上回ったのは2回目とのこと。

8月29日(金)には地理統計院(IBGE)は実質GDP成長率が0.6%減少したと発表していた。「ヴェージャ」は、2四半期続けて下降している現象は、景気後退を示しているとしている。

政策金利(Selic)については、2014年末に11.0%が、2015年には11.63%が予想されているという。2015年の予想については以前の調査では11.75%が示されていたという。8月25日(月)には金融政策委員会(COPOM)が政策金利を11%に据え置くと発表していた。

(文/麻生雅人、写真/Marcos Santos/USP Imagens)
インフレ率は悪化したが食料品分野では、農産物の多くが豊作だったこともあり下落しているという。8月は果物は-1,96%だった