リオでマラソンランナーたちがチャリティマラソンを開催
2014年 09月 26日9月20日(土)、国立がん研究所(INCA)への寄付金を募るためリオデジャネイロ市南部(ゾナスウ)にあるホドリゴ・ジ・フレイタス湖でマラソン大会が開催された。
ニウトン・アマラウ、セルジオ・コルデイロ、マルシオ・ヴィラールという3名のマラソン界で活躍するランナーも参加して、競技は13時間かけて行われた。
走った距離は100km。開催されたのは国立がん研究所ボランティア部に全脂粉乳の粉が入った缶やパッケージが寄付する慈善マラソン大会。イニシチアヴをとったのは3人のうちのひとり、マルシオ・ヴィラールさん。母親が乳がんを治癒させることができたマルシオさんによって4年前から行われている。
「INCAに、乳がんを治すことができた私の母の恩返しをするための方法でした。最初のマラソンはリオからブージオスまでの200kmでした。その後、ミナスジェライス州サンロウレンソまでの300km、そして次が、リオからパラチ間の280kmのストレッチでした。昨年、私たちは湖の周りを24時間走りました」(マルシオ・ヴィラール氏)
今年は走行時間を短縮した。理由は、明け方、湖の周辺は安全ではないため、誰も参加も協力もしてくれないだろうと判断したためとのこと。
「昨年は大勢の人々が私たちと一緒に走り、寄付金が大幅に増えました。そこで(今年は)湖で朝7時から夜8時までの走行にしました。私たちはスポンサーを持っていません。私たちと一緒に走ってくれる人たちはTシャツや水さえも自前で、支援は受けずに寄付するだけです」(マルシオ・ヴィラール氏)
寄付品はイベントの開催中いつでも、パチンス公園にあるエキッピ・フィーリョス・ド・ヴェントのテントへ持ち込むことが可能で、マラソンが始まってから、寄付に関して有志の人たちは国立がん研究所ボランティア部にコンタクトを取る仕組みとなっていた。また寄付品は、箱づめにできるモノ、患者やその家族が持ち運ぶのに便利な形のものが募集された。
マルシオ氏は取材に答えている時点で1500缶がすでに集まっており、イベント終了までには4000缶が集まるのではないかとコメントした。
マルシオさんは現在47歳だが自身も200kmのマラソンに参加している。今年の12月には、脳性麻痺の子どもたちのリハビリを行うジュキーナというプロジェクトのため、パラー州のベレンからパラゴミナスまで、320kmを走るという。
「趣味と実益を兼ねて、愛する気持ちと助けを必要とする人を結んでいます」(マルシオ・ヴィラール氏)
(記事提供/Agência Brasil、訳文/麻生雅人、写真/Fernando Frazão/Agência Brasil)