サンタカタリーナ州の第三次同時期多発襲撃、収束方向か

2014年 10月 8日

サンタカタリーナ州第三次同時期多発襲撃

サンタカタリーナ州は2012年、2013年にも今回と似たような”暴力の波”と呼ばれる同時期多発襲撃を受けている。

警備局によると2013年に起きた「第二次同時期多発襲撃」ではプリメイロ・グルーポ・カタリネンシ(PGC)は収監されている組織の幹部たちが、刑務所内の環境改善などを政府と交渉するために引き起こされたといわれている。

州政府は連邦政府の協力を得て、収監されていた幹部を連邦刑務所に移送したり、国家公安部隊を投入して鎮圧に乗り出し事態は収束、PGCの幹部たちによる指導力は弱まっているとみられていたが、新しい幹部が台頭してきていたという。

今回の同時期多発襲撃は、麻薬密売の取り締まり強化に対する警察や政府への抵抗とみられているという。

4日(土)にはホンドニア州にある連邦刑務所に幹部21名以上を移送したとのこと。

フロリアノーポリス市と近隣都市を含む一帯では9月28日以降、バスの運行状況がは定まらない状態で、19時以降に中断された時期もあった。6日からは深夜まで護衛つきのバスが運行している。

ブルメナウ、ジョインヴィーリ、クリシウマの各市でも護衛つきバスが運行しているという。

(文/麻生雅人、写真/Jaqueline Noceti/Secom)
写真は10月4日(土)、サンタカタリーナ州フロリアノーポリス。投入された33名の国家公安部隊

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