シリオ・ヂ・ナザレー博物館(パラー州ベレン)
2014年 10月 13日展示されている数多くの品は、実際に人々の信仰や生活や歴史と共にあったもので、まるでドキュメンタリー作品を観るように、祭りの文化を知ることができるという。
この博物館での収蔵品は、19世紀の宗教芸術、信者たちが願いが適ったお礼に捧げた奉納品、ミリチ(ヤシの一種)で作られた民芸品、祭り関する宗教的なものではない世俗的なものなど、10のカテゴリーに分類されている。
博物館で目を引く展示物のひとつが、かつて大聖堂の前の広場にあったおもちゃの馬で、それは、1930年に作られた古いメリーゴーランドの一部。
また、マントや、200回目のシリオの行列で使われた縄など、祭りの関係者に寄贈されたものが展示されている。
他にも、信者からの奉納品の中には、ミリチで作られた家や船のミニチュア模型、ロウでできた人間の身体の一部、変わったところでは、労働者手帳、花嫁のドレス、冷蔵庫までがある(次ページへつづく)。
(文/麻生雅人、写真/Ivan Cardoso/AG. PARÁ)