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乳がんの発生状況に地域差。北部、北東部は進行型が多発

クリチーバ市のピンクの10月

乳癌(がん)月間の10月は世界的に乳癌撲滅への呼びかけがなされているが、伯国では、北部と北東部で見つかる乳癌の患者はより進行が早いケースが多いと(10月)19日付エスタード紙が報じた。

19日は乳癌(がん)に対する国際デーで、専門医達が5687人の乳癌患者の症例を五つのタイプに分けて解析した結果が発表された。

2年間の研究の結果、進行が早く、治癒の可能性が少ない3マイナスと呼ばれるタイプの患者の割合が、南部と南東部では14%だったのに対し、北部と北東部では20.3%、中西部では17.4%と地域差がある事が判明した。

一方、治癒の可能性が高いルミナルA型は南部で30.8%、南東部28.8%発見されたが、北東部では24.1%、北部では25.3%。中西部では25.9%と有意差があった。

専門家によると、黒人系の人の乳癌はより進行し易いという国際的な研究結果が出ており、北部や北東部のような暑さは人種的な差に輪をかける可能があるという。いずれにせよ、乳癌(がん)は早期発見が何よりで、専門家も定期健診を勧めている。

(記事提供/ニッケイ新聞、写真/Cesar Brustolin/SMCS (01/10/2014))
写真は10月1日、乳がん月間の「ピンクの10月」が始まったパラナ州クリチーバ市のジャルジン・ボタニコ。南部はルミナA型が多かった

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