リオのナイーブアート美術館で、オリンピック絵画展はじまる
2014年 11月 2日展示はオリンピックやアートの普及も目的としており、開場にはラケット、テニスボール、体操用テープ、サッカーシューズなども置かれ、来館者が手に取ることができる。
「ナイーブアートは絵画の形態ではありません。それは心の赴くまま、感じたままをキャンバスの上で表わす方法です。ナイーブアートの作家は誰一人絵画を学んだ人はいないといえるでしょう」(ジャケリーニ氏)
また、このジャンルに関する知識を広め、美術館への訪問を増やすため、MIANは公立及び民間の学校に対してプロジェクトを行っている。そのうちのひとつが、赤ちゃんのためのナイーブというプロジェクト。生後3か月以上の赤ちゃんと、両親や祖父母、乳母、名付け親などの新しい観客を美術館に呼びこんでいる。
美術館はコルコバード列車駅の隣にあり、観光客にも訪れやすい場所にある。しかし、もちろん観光客のためだけの美術館ではない。
「来館者は地元のカリオカたち、国内外からの旅行者たちです。それぞれの中でナイーブアートに興味を持つ人は増えています。ここを訪れた多くの人がそれぞれの国で友人たちに勧めて、また彼らの国から多くの来館者がやってきています」(ジャケリーニ氏)
「ナイーブな視点によるオリンピックの想い出」展は2015年2月まで開催予定。開場は、火~金曜は10時~18時、土曜と日曜は10時~17時。入場料は一般12ヘアイス(レアル)。学生、老人、18歳以下、その他特別な条件の人は半額。また5歳未満と80歳以上は無料。国際ナイーブ・アート美術館(MIAN)はリオデジャネイロ市コズミヴェーリョ通り561番。電話+55 21 2205-8612。
(記事提供/Agência Brasil、訳文/麻生雅人、写真/Tânia Rêgo/Agência Brasil)