カテゴリ : 社会
2014年 12月 23日 12:33
身体の不自由なの人権擁護活動を行うノーヴォ・セール協会が実行する「”すべての人にビーチを”プログラム」が今夏も始動した。「G1」やグローボ傘下のサーフィン情報メディア「ヒッコ・サーフ」が伝えている。
今年の活動は、12月20日(土)、バーハ・ダ・チジュッカとコパカバーナでスタートした。同プログラムを通じて、物理的にビーチライフから遠ざかっていた身体の不自由な人々が、車椅子に代わるビーチチェアで日光浴を楽しんだり、海水浴を体験した。
3年前に脳卒中で倒れ、身体の左半分の動きの自由を失ったカルロス・アウベルト・テイシェイラさんは、以来、海から遠ざかっていた。海に入ったとき「何もかもが幸せです」と喜んだという。
また、今年からは海水浴だけでなく、車椅子でのビーチサッカーとバレーボールなど、車椅子のままアクティヴに行動できるプログラムも加わるという。プログラムへの参加は無料。
「”すべての人にビーチを”プログラム」に参加しているインストラクターたちは、体育、理学療法、運動療法などの訓練を受けた専門家や研修生、ボランティアが務めている。1日25名のスタッフが活動する予定とのこと。
ノーヴォ・セール協会によるこのプロジェクトは、2014年で7回目となる。協会は、2016年にパラリンピックが開催されるリオで広く活動することで、誰もが平等にやりたいと思うレジャーやスポーツが楽しめるような社会を作ることの大切さを訴え、ゆくゆくはリオデジャネイロのすべてのビーチで誰もがビーチライフを楽しめるようにしていきたいという。
(文/麻生雅人、写真/Tânia Rêgo/Agência Brasil)
写真は12月20日、リオデジャネイロ市コパカバーナ海岸
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