夏の観光シーズンで血液バンクの血液が不足

2015年 01月 19日

sanguinha

12月にクリスマス手当を出す企業が多いこともあって、年末からカーニバルごろまで、ブラジルは一大観光シーズンを迎える。

しかしその一方で、血液バンクの在庫数が危機的な状況になっているという。

TVグローボが番組「ジョルナウ・ナシオナウ」で1月17日に伝えたところによると、休暇シーズンで献血をする人が減少することに加え、休暇シーズン中に事件・事故が増えるため、需給バランスが非常に悪い常態になるという。

血液バンクのスタッフは十分な在庫を確保するため、献血キャンペーンへの協力を各方面に仰ぐ手紙の発送、電話での依頼に追われている。

サンパウロの献血センターでは1日450人分を目標にしているが、300人分しか集まっていない。リオの献血センターでは血液在庫が危機的な状況のため、カーニバル時期の献血キャンペーンに大いに期待を寄せている。

ミナスジェライスの献血センター長は言う。

「失血の多い患者に対して輸血の代わりになる治療法は現段階ではありません。献血ができるのは、健康で、栄養状態が良い、12時間以内にアルコールを摂取していない人です。そして献血によって人を助けたいという気持ちがあることが大切です」

(文/原田 侑、写真/Elza Fiúza/Agência Brasil)
写真は2014年11月26日、ブラジリア。ブラジル献血週間のキャンペーンに出席した献血のゆるキャラとアルトゥール・キオーロ厚生相(左)