ブラジル石油公社新総裁に現ブラジル銀行総裁アウデミール・ベンジーニ氏
2015年 02月 9日2月6日(金)、サンパウロでブラジル石油公社(ペトロブラス)の経営評議会は、辞任したグラッサ・フォステル元総裁に代わる新総裁にアウデミール・ベンジーニ氏を抜擢したと発表した。同日、TVグローボの「ジョルナウ・ナシオナウ」が伝えた。
ブラジル最大級の企業の指揮官を誰が務めるのか金融市場が注目する中、サンパウロのパウリスタ大通りにあるオフィスでブラジル石油公社(ペトロブラス)の経営評議会は朝9時から評議を始めていたという。
10名の取締役が密室の中で、多数決ではなく全員一致で決められる評決を決定したのは15時30分ごろだったという。
アウデミール・ベンジーニ氏はルーラ元大統領によって、金利引き下げと信用回復の使命とともに2009年からブラジル銀行に迎えられた。当時もベンジーニ氏の名は金融市場では驚きを持って迎えられたという。
5日づけのグローボ系「エポカ」誌電子版によると、5日の時点で候補として11名の名前が取りざたされており、ベンジーニ氏の名もその中にあった。
ベンジーニ氏の他に名前が挙がっていた10名は、アレシャンドリ・トンビニ・ブラジル中央銀行総裁、エンヒッキ・メイレリス元ブラジル中央銀行総裁、ムリーロ・へフェイラ・ヴァーリ社長、ホジェル・アギネリ元ヴァーリ社長、ルシアーノ・コウチーニョ・ブラジル国立経済社会開発銀行(BNDES)総裁、パウロ・レミ・ブラジル・ゴールドマンサックス社長、ホドウフォ・ランジン元ブラジル石油公社幹部、ジョゼー・カルロス・グビッシ・エウドラードブラジルセルロース社長、ニウデマール・セシェス元ペルヂガォン社長、アントニオ・マシエウ・ネト・カオア・グループ代表。
(文/麻生雅人、写真/Wilson Dias/ABr)