カテゴリ : エンターテインメント 社会
2015年 02月 18日 16:00
行進にはエリス本人に関するアイコンも散りばめられていた、団体旗を紹介するポルタ・バンデイラとメストリ・サラのカップル、メストリ・サラの衣裳にはエリスの肖像が仕込まれていた。
「メウ・ブラジル・ブラジレイロ、そして闘士」と題された山車では、エリス自身の人形が登場。山車のタイトルにある「メウ・ブラジル・ブラジレイロ」は、エリスも歌った、有名なブラジル賛歌「アクアレーラ・ド・ブラジル(ブラジルの水彩画)」(アリ・バホーゾ作)の歌詞から引用されたものだろう。
闘士とあるのは、軍事独裁政権を批判したり、エリスの歌が民衆の心の支えになったことにも由来する。カエターノ・ヴェローゾ、ジウベルト・ジウ(ジルベルト・ジル)、シコ・ブアルキをはじめ、当時、軍事独裁政権を批判して、やはりその存在が民衆たちの支えになっていた”闘士”たちのポートレートもパネルで現われる仕掛けが施されていた。
バイアーナのアーラ(裾広がり型のバイーア女性の衣裳を着たアーラ)は、エリスの故郷リオグランジドスウ州など南部名物の寒気を含んだ風「ミヌートス」と名付けられた。
(文/麻生雅人、写真/Paulo Pinto/LIGASP/Fotos Públicas)
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