サンパウロの公園で、ウサギが大繁殖
2015年 05月 30日TVグローボが5月29日、番組「ボンジーア・ブラジル」で伝えたところによると、サンパウロ州リメイラ市の公園で、管理職員がウサギの異常繁殖への対応に追われているという。
数か月前に何者かが20匹のウサギを公園(ジャルジン・ピラチニンガ)に放置した模様で、それが今や数100匹にまで繁殖した(17日づけ「G1」では600匹、27日づけ「フォーリャ」では400匹)。市民は増えるウサギに様々な反応を示している。
「いつも子供たちをあの公園に連れて行くけど、子供たちはウサギに大喜びよ」
「増えすぎるのはよくない。今までこんなことはなかったからちょっと心配になってくるね」
専門家いわく、ウサギは生殖に最適な状態になるまで5-6か月で、繁殖力のほうはメス1匹につき年間70匹を出産することが可能とのことだ。
ウサギが大繁殖中のこの公園にはほかにも動物が300匹ほどいるが、これらの中には去勢されているものもおり、すべて市に登録されている。
「ここにいる動物たちは定期的に記録されていて、いなくなったり、繁殖により増加したり、新たに捨てられて増えたりするものも記録しています」(リメイラ市動物保護ディレクター、ジュリアーナ・ブゾリンさんは言う。
動物保護協会は動物、特にウサギのリストを作って公表し、引き取り手を探している。今までで259名からの引き取りの申し出があったという。
「リストを出してから数日の間に多くの引き取り手が現れました。今もブラジル各地から申し出があり、私たちも驚いているところです」(動物保護協会、ラリッサ・マルフさん)
(文/余田庸子、写真/Reprodução/EPTV)
写真はTVグローボ系列EPTVのニュースが伝えたジャルジン・ピラチニンガのうさぎ。TVグローボのニュース番組はIPCTV(グローボ・インターナショナル)で放送中。視聴のお問い合わせは、080-3510-0676 日本語対応ダイヤルまで)