リオデジャネイロ発祥のビーチスポーツ“フレスコボール”初のジャパンオープン、神奈川県三浦市で開催される
2015年 08月 11日試合とはいえ、選手やスタッフ、観客からは笑顔がこぼれ、ラリーが続くと歓声が起こる。テニスのように相手を打ち負かすのではなく、ラリーでコミュニケーションを続けるこの競技ならではの、フレンドリーな雰囲気が会場を包んでいく。
この日のために本場リオより特別招待選手として来日したカミーラ・サユリ・ドイ・ダ・シウバ&シウビア・シウバ・ジ・オリベイラの両選手も、試合を見守りながら、時折「そう!」、「その調子!」と日本人選手へ熱く声を掛けていた。
シウビア選手にラリーを続けるためのコツを訪ねてみると、「手首を動かさずに腕から固定して打つといいのよ」と教えてくれた。
ボールも、羽子板やバドミントンと異なり羽根のついたものではなく球体のため、弧を描くボールだとセーブのときに失敗しやすくなるのだとか。ほとんど直線でラリーを続けることがコツだという。
今回のジャパンオープンでは、いかにボールを落とさずにラリーを続けるかという基本的なポイントが重視された。発祥国であるブラジルでは歴史が長く基本はできあがっているため、さらなるテクニックを求められ、重視される点は大会によっても異なるという。例えばある大会では、5分間にバックハンドという打ち方を10回行わなければいけないなど、細かいノルマが加わってくるのだそうだ。
「採点方式なので、競技のイメージはフィギュアスケートに近いといえるかもしれませんね」(シウビア選手)
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(写真・文/柳田あや)