リオデジャネイロ発祥のビーチスポーツ“フレスコボール”初のジャパンオープン、神奈川県三浦市で開催される
2015年 08月 11日記念すべき第一回フレスコボールジャパンオープンを制したのは、倉茂孝明&藤元俊輔ペア。2位には山邊剛&関根貴紀ペア、3位には國吉美貴&水野誠也ペアが輝いた。
ブラジル留学中にフレスコボールと出会い、今年のワールドカップメキシコ大会に日本代表として参加した優勝ペアの倉茂孝明選手は、「フレスコボールを教えてくれたカミーラとシウビアの前でどうしても優勝してみせたかった。実現できて本当に嬉しい」と、涙をにじませた。
そしてカミーラ&シウビアのペアにはJFBA特別賞が贈られた。
日本で競技が行われることについて、カミーラ選手は、「大好きなフレスコボールがこうして広がっていき、夢が叶っていくような感覚です」と喜ぶ。
「フレスコボールに必要なのは、決断力、努力、集中力、そして健康面のケアも大切です。これらの能力は日本人にはすでに備わっているものですので、近い将来、世界で活躍する日本人選手が現れると確信していますよ。がんばってください」(カミーラ)
「窪島さん(日本フレスコボール協会会長)たちのような素晴らしい若手の皆さんがリードし伝えていくことが、日本でのフレスコボールの発展のために必要です。競技として行える場所が日本はまだ少ないので、毎週末こういったスペースを提供し続けていってほしいと思います」(シウビア)
また、会場のとなりで運営されたビーチフリーマーケットでは、さまざまな日本人アーティストがペイントを手がけたカラフルな協会公認ラケットが展示された。サーファーがサーフボードに行うように、フレスコボールでも個々のプレイヤーがラケットに好みのペイントアートを施す習慣がある。リオ発のビーチスポーツらしいファッショナブルな側面も、注目を浴びていた。
ラケットとボールがあれば、どこでも誰でも楽しむことができるフレスコボール。今回の第一回のジャパンオープンを機に、リオ発祥のビーチスポーツが日本でも認知されていくことに、期待がふくらむ。
(写真・文/柳田あや)