ドナルド・マクドナルドの集団が、パウリスタ大通りを封鎖
2015年 08月 20日8月18日(火)、午前11時ごろから午後の14時ごろにかけて、ブラジル、サンパウロの目抜き通りパウリスタ大通りを、ドナルド・マクドナルドたちが行進、3車線を封鎖したという。
パウリスタ大通りといえば、2日前の8月16日(日)にはジウマ大統領の弾劾を訴える大規模デモが行われて注目を集めたばかりだが、ドナルド・マクドナルドたちの目的は!?
マクドナルド社のお馴染みのキャラクターの衣裳とメイクで大通りに現われたのは、実はブラジルのマクドナルドの従業員たち。この日、パウリスタ大通りで行われたのは、マクドナルドにおける労働環境の改善を訴えるデモだった。現地メディア「G1」(18日づけ)が伝えている。
マクドナルドのチェーン店の従業員たちは、サンパウロ美術館(MASP)前に午前11時頃に集合。抗議の横断幕などを掲げて行進をはじめて、同大通りを3車線、午後14時ごろまで占拠してデモを行った。抗議運動には80名の海外からの参加者もいたという。
サンパウロ市交通工学公社(CET)によると、午後16時ごろには、デモ集団はまだコンソラサォン方向に向かって通りを行進していたが、この時間には同通りを別の集団(裁判所の職員たち)が封鎖していたという。
同社チェーン店の従業員たちは、今年3月18日に特殊勤務手当や技能手当の支給を訴える抗議デモを行っている。
マクドナルド社は争議に対し、同社はブラジルの労働法に準拠しているという声明を発表したという。また、従業員への研修を継続していくことと、数千人規模の若者の雇用に門戸を開くことを合わせて表明したという。
サンパウロ及び周辺地方のホテル、レストラン、バーなどの労働者組合(Sinthoresp)は20日(木)に上院の労働条件を議論する人権委員会にて公聴会を開催する予定とのこと。
また、この日の午後は同じパウリスタ大通りで、サンパウロ連邦裁判所の職員による抗議デモも行われた。午後16時30分ごろ、同通りのパライーゾ方向の道路を封鎖したという。
(文/麻生雅人、写真/Sinthoresp)
8月18日、パウリスタ大通りに繰り出したドナルド・マクドナルドの集団