カナダ政府、ブラジル人観光客のビザを簡素化
2015年 10月 17日ブラジル現地紙「エスタード・ジ・サンパウロ」の電子版「エスタダゥン」が10月16日付で報じたところによると、カナダ政府はブラジル人観光客の入国に際して領事館などでビザを取得する手続きを簡素化すると発表したという。
新しい制度が適用となるのは2016年3月からカナダに旅行をするブラジル人観光客。ただし、ビザ簡素化は航空機による入国についてのみで、メキシコ、ブルガリア、ルーマニアの居住者にも新制度は適用となる。
この制度変更により、カナダを旅行するブラジル人は領事館でのビザ発給費用130カナダドル(386.28レアル。約12,500円)を節約できることになる。
一方、カナダ政府は領事館でのビザ発給に変わるeTA(電子観光ビザ申請システム)の適用対象を広げることを検討しているという。この申請はブラジルに限らずすべての観光客に適用されるが、カナダ当局は治安強化のため、としている。
eTA申請手数料は7カナダドル(約650円)と大幅に安くなり、有効期間も5年と長い。手続き・支払いもウェブサイト上の申請画面から行うのみとなる。
ちなみに2016年3月15日以降は日本人がカナダに旅行する際もeTAの事前申請が必要となるようだ。
日本-ブラジル間の観光ビザでも同様の簡素化が望まれる。
(文/余田庸子、写真/Marcos Santos/Usp Imagens (Arquivo))