FIAフォーミュラE選手権セカンドシーズン開幕戦の北京大会、いよいよ開幕。ネルソン・ピケJr.のV2成るか

2015年 10月 20日

ピケ

F1と同じく国際自動車連盟(FIA)が管轄する、電気自動車によるフォーミュラカーレース「FIAフォーミュラE選手権」。

2014年9月に開幕して以来、電気エネルギーのペース配分が勝敗を分ける高い戦略性と、全コース市街地レースならではの激しいクラッシュなど、スリリングなレースを展開している。そんな電気自動車レースの最高峰シリーズ「フォーミュラE選手権」の第2幕がいよいよ幕を開ける。

記念すべき初代ドライバーチャンピオンシップに輝いたのは、ネクストEV TCRのネルソン・ピケJr.2日間のダブルヘッダーで行われた最終戦の第11戦ロンドン大会で、セバスチャン・ブエミを「わずか1ポイント」上回るというデッドヒートを制しての“栄冠”だった。

2冠を狙うピケの前に立ちはだかるのは、F1元年間王者でフォーミュラE初参戦となるヴィルヌーヴ(カナダ)か!? 去年年間2勝で総合3位のヂ・グラッシ(ブラジル)か!? はたまたブルーノ・セナ(ブラジル)か!?

また、今大会からさまざまな変更点がある。

ファンブーストについて、投票は公式サイト、公式アプリだけでなく、今大会より、SNS3種(フェイスブック、ツイッター、インスタグラム)からもハッシュタグの活用により可能となる。これによって、一人あたり1日に5票の投票が可能になる。決勝レース開始60分前だった投票締切り時間も延長され、開始6分後までとなる。締切り時間変更に伴い、エキストラパワーは2台目車両のみに付与され、エキストラパワーの総量は、180kWから200kW間のパワー範囲内で100キロジュール(kJ)、出力時間は任意にコントロール可(1J=1W×1秒)となる。

予選方式に関しては、抽選で5台×4組に分ける部分は変更はないが、各組の持ち時間は6分に短縮される(事実上タイムアタックのチャンスは1周のみとなる)。成績上位5台は、15分間の「スーパー・ポール」セッションに勝ち進む(6位以下はそのまま暫定順位確定)。スーパー・ポール・セッションでは、まず5位の車がピットアウトし、これがタイムアタックに入ったら4位の車がピットアウト、以下同様に続ける。同セッションでのタイムで上位5台の暫定順位を決め直す。

決勝での規則にも変更がある。決勝レースでの最高出力の上限は150kwから170kwまでと引き揚げられる。

今シーズンは世界の下記の10都市にてレースが開催予定だ(いずれも現地時間)。

開幕戦 10月24日 北京(中国)
第2戦 11月7日 プトラジャヤ(マレーシア)
第3戦 12月19日 プンタ・デル・エステ(ウルグアイ)
第4戦 2月6日 ブエノスアイレス(アルゼンチン)
第5戦 3月19日 未定
第7戦 4月2日 ロングビーチ(アメリカ)
第7戦  4月23日 パリ(フランス)
第8戦 5月21日 ベルリン(ドイツ)
第9戦 6月4日 モスクワ(ロシア)
第10戦 7月2日 ロンドン(イギリス)
最終戦 7月3日 ロンドン(イギリス)

テレ朝チャンネル2では、10月24日(土)に開幕戦(第1戦)となる中国・北京大会のフリー走行、予選、決勝を日本で独占中継するほか、2015~2016のシリーズ全11戦(予定)も放送する。

「FIAフォーミュラE選手権 セカンドシーズン」
http://www.tv-asahi.co.jp/ch/

10月24日(土)
「テスト走行」 午前11時15分 CSテレ朝チャンネル2
「予選」    ひる12時45分  CSテレ朝チャンネル2
「決勝」  午後16時45分   CSテレ朝チャンネル2

大会ハイライト
25日(日) 午後17時 BS朝日
25日(日)  深夜3時15分 テレビ朝日地上波

(文/加藤元庸、写真提供/テレ朝チャンネル、Steven Tee/LAT Photographic)
写真は6月28日、ロンドンで開催されたFIAフォーミュラEファストシーズン試合終戦のネルソン・ピケ