横浜F・マリノスのFWアデミウソン、来季は?
2015年 11月 27日Jリーグ2015年リーグ戦が終了し、多くの選手たちの移籍情報がサッカー界を賑わせている。
その中でも、最も注目されている選手の1人が横浜F・マリノスのFWアデミウソンだ。
今季、ブラジルの名門サンパウロFCから1年の期限つきレンタル移籍でマリノスの一員になったアデミウソンは、U-21ブラジル代表としても背番号10番を背負っている選手。
これほどの選手がJリーグでプレイするとのことで、入団当初から期待はとても大きかった。
しかしシーズン序盤のアデミウソンは、Jリーグの独特なリズムに合わせられなかったのか、実力を出し切れていなかったようだった。6節を終えて無得点と調子を出せず、自身でもこのような状況は初めてと語っていた。
そんな中、日々の練習を共にするベテラン中澤佑ニや中村俊輔らに刺激され、オフェンシブなポジションにいながら積極的に守るようになり、ボールに触る回数を増やしていった。
ようやくリズムを掴むんだのか、7節の湘南戦で待望の初ゴールをあげた。
そこからの活躍は目覚しく、チーム内最多得点者としてF・マリノスにとって欠かせない存在になった。また、どんなに対戦相手の激しいチェックにあってもなかなか転ばない、痛がらない、という姿勢もファンに好感を与えた。
いつしかアデミウソンの背番号39のユニフォームで応援するファンも増えていった。
そんなアデミウソンの契約は2016年1月までとなっている。
以降もF・マリノスとの契約を延長するのか、あるいはサンパウロに戻るのか、はたまたヨーロッパのクラブに移籍するのか、最終的な去就はいまだ発表されていない。
したがって先日ホームで行われた松本山雅戦が、アデミウソンにとって最後の試合となる可能性が大きい。
サポーターが作った横断幕には「我々は一つのビッグなファミリー」という文字が掲げられ、それを見たアデミウソンは涙を浮かべた。
アデミウソンの今後に多くの人が注目している。
(文/玉井健太郎、写真/divulgação/reprodução/TV Globo)
写真はサンパウロFCのアデミウソン、対ボタフォーゴ戦。TVグローボのスポーツニュースは、日本ではIPCTV(グローボ・インターナショナル)で放送予定。視聴のお問い合わせは、080-3510-0676 日本語対応ダイヤルまで