有名チョコの巻紙にくるんだ麻薬密輸、形の違いで怪しまれ発覚

2015年 12月 14日

チョコ菓子の包みにくるんでコカイン密輸

コカインを隠し持っていた女性ふたりがブラジル、サンパウロ市のグアルーリョス空港(クンビカ空港)で逮捕されたと現地メディア「G1」(12月14日づけ)が報じている。

連邦警察によると、ふたりの容疑者は、ひとりがブラジル、もうひとりは南アフリカの国籍で、カタールのドーハと南アフリカ共和国のヨハネスブルグをたどってきたという。

ふたりが所持していた麻薬は約7kg。コカインは円筒状に固められ、チョコレート菓子のパッケージにくるまれ、同菓子の箱5箱に入れて持ち込まれた。

連邦警察が公表した押収品の写真をみると、使われたパッケージはブラジルの大手菓子メーカー、ラクタ社のチョコレート菓子詰め合わせパックだった。

詰め合わせパッケージに入っている同社の看板商品である「ソーニョ・ジ・ヴァウサ」、「オウロ・ブランコ」などのチョコレート・ボンボンは、伝統的に球形に近い丸形をしているが、円筒状に引き伸ばされれた形になっていたことから目立ったという。

また、スペインのマドリーから到着した便に乗ってきた別のブラジル人がエクスタシーの粉を5kg所持していたことから税関職員に拘束された。軍警察によると、これは2000状の薬剤を作ることができる量とのこと。

(文/麻生雅人、写真/DPF)
ラクタ社のチョコレート菓子の詰め合わせパックに淹れられていた、押収されたコカイン