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日産、ブラジルで新車種を生産へ

日産 キックス

リオデジャネイロで1月4日、日産自動車のカルロス・ゴーン社長兼最高経営責任者(CEO)が同社のヘゼンジ工場で記者会見を行ない、ニューモデル車の発売を公表した。グローボ系列の現地メディア「アウト・エスポルチ」(同日づけ)などが伝えた。

経済危機で市場が冷えこむブラジルではあるが、SUV車のニューモデルを開発するために、今後3年間で7億5000万レアルを投資するとのこと。

「日産は新しい車を作ります、その名前はキックス。それはヘゼンジ工場から発信して、ブラジルから世界中に輸出することになります」(ゴーンCEO)

ゴーン氏は、今回の投資計画により、2014年にオープンしたへゼンジ工場で、600人の雇用を創出すると予測している。

「2015年はブラジルにとって良い年ではありませんでした。ブラジルは不況と政治危機にみまわれています。自動車市場が昨年の1/4も縮小しました。しかしながら、日産も売上は下がりましたが、市場でのシェアは拡大​​できました」(ゴーンCEO)。

10年以上前では、フィアット、ジェネラルモーターズ、ワーゲン、フォードのトップ4にあたる自動車メーカーのブラジルにおける自動車販売占有率は82%もあったが、2015年の4社のマーケットシェアは60%以下となることが確実になった。

「ブラジルはまだ日産のトータル戦略の初期のプロセスにあり、ブラジル市場の潜在的な部分に大きな期待をしている」と締めた。

(文/加藤元庸、写真/Divulgação)
2014年、サンパウロ。新コンセプトカーとして公開されたKicks

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