検察がネイマールの起訴状を提出。懲役5年を求刑か

2016年 01月 31日

ネイマール 起訴

TVグローボや「フォーリャ・ジ・サンパウロ」など現地メディアが1月29日(金)から30日(土)にかけて報じたところによると、ブラジル連邦公共省の訴えに基づき、ネイマール選手が脱税の容疑で起訴されたという。

ネイマール選手とあわせ、選手の父ネイマール・サントス氏、バルセロナの会長バルトメウ氏、同クラブ元会長ロッセイ氏の計4名がサントス地方裁判所で起訴された。

現地紙「ヴェージャ」が入手した147ページに及ぶ告発の資料によると、ネイマール選手の罪状は租税回避行為と作為的虚偽申告で、検察は懲役5年を求刑するとみられる。

告発資料によると脱税はネイマール選手個人ではなく、租税回避用のペーパーカンパニーが選手に関する各種契約を締結する形で行われており、締結済みの15契約に不正が認められるという。

契約を締結した際、当該ペーパーカンパニーはまだ法的に設立されていなかったにも関わらず、契約当事者として法人納税者番号が使われていた。検察は文書偽造があったものとにらんでいる。

告発資料にはネイマール選手の収入(2011年分として判明しているものだけで7400万レアル(約22億円))、バルセロナへの移籍契約の詳細が記載されているとのことだ。

ネイマール選手の弁護団によると、彼はまだ起訴されたことおよび起訴の内容について知らされていないという。

(文/余田庸子、写真/麻生雅人)
写真はサンパウロ市内。ネイマールが出演したNGO団体チャイルドフッドの児童保護キャンペーン広告