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レアル安に歯止めか? 1ドル3.58レアルまで回復

クーデター反対でも

グローボ系ニュースサイト「G1」が3月18日づけで伝えたところによると、同日の対ドル相場は前日比1.96%レアル高に振れて終わったという。

18日終値は1ドル3.5817レアルで、2015年8月の水準まで回復したことになる。

ブラジル中央銀行が為替介入を減らしたにも関わらずレアル高で終わったのは、ジウマ大統領の辞任が近いという市場の憶測が影響したものだとグローボは記している。

下院内で組成された特別委員会ではジウマ大統領への弾劾手続きの開始時期が検討されているが、17日(木)、委員会は政府からの提案を審査官と大統領に説明した。21日(月)に提案の詳細について再び協議する場が設けられることが決まった。

ただし、弾劾手続きに関しては政府内でも国民の間でも議論が沸騰している。

前大統領の官房長官任命に反対するグループ、ジウマ大統領の弾劾と政権交代を訴えるグループ、ジウマ大統領を支持するグループ、大統領の弾劾(反民主主義)に反対するグループなど、さまざまな立場の人々によるデモが、ブラジル全国で起こっている。

(文/余田庸子、写真/Tomaz Silva/Agência Brasil)
写真は3月18日、リオデジャネイロで行われたジウマ大統領弾劾に反対するデモが行われたプラッサ・キンジ。メッセージボードには「クーデターを倒せ」、「軍事独裁を繰り返すな」、「グローボ放送網」などの文字がみえる

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