全身をアルミ箔で覆った金庫破りあらわる。理由は警報機対策!?
2016年 04月 12日日本の約23倍もある国土に、さまざまな国から移民を受け入れてきたブラジル。ゆえに文化も人の考え方も多様であることは想像に難くないが、多様性は、犯罪の手法にも及んでいるようだ。
グローボ系ニュースサイト「G1」が4月9日づけで報じたところによると、同日未明、ブラジル南部サンタ・カタリーナ州プライア・グランヂの銀行に、全身をアルミホイルでくるんだ二人の男が押し入ったという。
駆けつけた警察に気づいて二人は何も取らずに逃げだしたが、うち一人は同日午後に逮捕された。
警察によると、逮捕された犯人はアルミホイルを巻いていれば銀行の警報機に反応しないと思ったとのことだ。実際には銀行の監視システムにばっちりとらえられ、警察に通報があったという。
事件が起こったのは午前5時ごろ、ブラジル銀行プライア・グランヂ支店。警察は犯人は3人グループで、うち一人は警察が来たのを中の二人に伝える役割を果たしていたと見ている。侵入した二人は茂みにそって進み何軒かの家の壁を越えた模様だ。
警察によると、夜明けから捜索が始まり、同日15時半ごろ、森の中から犯人グループの一人を汚れて濡れそぼった状態で見つけたという。犯人は警察に対し、自分はリオ・グランヂ・ド・スウ州から来た、と言い、犯行を否認したが取り調べのため連行された。
犯人たちの目的は銀行の金庫を開けることだったという。銀行に侵入した際にはバーナーを使用したとみられ、壁の一部が破損していた。
(文/原田 侑、写真/Divulgação)
写真は4月9日、サンタカタリーナ州。銀行の防犯カメラに映った全身アルミニウム姿の金庫破り