2016年 04月 3日 04:54
近年、日本と同様にブラジルでも街中での防犯カメラ設置台数が増え、顔認証技術の進化など防犯・事故への対策が日々報じられている。
防犯に役立つとはいいつつも、防犯カメラの映像に含まれるプライバシー情報の扱いについては世界各地で議論が続いている。そんな中、ブラジル南部のサンタカタリーナ州タンガラー市で、思わぬ場所から思わぬ映像が生中継されて、話題を呼んでいるという。
グローボ系ニュースサイト「G1」が4月2日づけで報じたところによると、31日午前11時半ごろ、若い男女が裸で、シーツをかぶってお楽しみ中のシーンが生中継されていたとのことだ。
生中継してしまったのは、タンガラー市にあるアグードの丘にある、フリーフライトのモニター用カメラだ。この丘はフリーフライト(パラグライダーやパラセーリングなど)の愛好家に人気の場所だという。
3月31日、タンガラー市の軍警察に複数のメールや電話で市民から情報が寄せられ、事件が判明した。
カメラの映像はフリーフライト関係者、模型愛好家たちに向けてインターネットで常時リアルタイムで中継配信されている。
二人は警察署に連行され、事情聴取された。問題のカップルは21歳の青年と15歳の少女。二人はしばらく前からつき合っていたが、山頂にカメラが設置されていることは知らなかったという。
未成年が絡んでいるということで、この件は市の後見評議会に託された。当初、軍警察では、性行為の時点で少女は14歳以上だったことと、同意の上だったことから、強姦罪には当たらないと見ていた。
匿名を条件に「G1」に証言したフリーフライト関係者はこう語る。
「このカメラはフリーフライトの同好会がしばらく前に設置したものですが、この若者たちは本当にカメラがあることを知らず、わざとやったのではなかったのだと思います」
(文/余田庸子、画像/Reprodução)
フリーフライトクラブの監視カメラ映像より。カップルが”生中継”されたタンガラー市にあるアグードの丘
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