まるで高級ホテル! エンブラエル社、超富裕層向けジェット機発売
2016年 06月 11日一つは「空のタクシー」サービス会社のように、不特定の顧客にサービスを提供するために購入するケース。ここでは効率、早く移動できることが最も重視される。
もう一つは個人が自分用に購入するケース。顧客は主に経営者、アーティスト、政治家などだ。こちらの顧客向けには個々の趣味に合わせたカスタマイズが必要となる。
オーストラリアのメルボルン、アメリカ合衆国のフロリダにあるエンブラエル社の工業団地には超富裕層の個人顧客を迎えるための特別棟がある。先週、フロリダでラグジュアリージェット「レガシー450」、「レガシー500」のお披露目会が開かれた。
これら新作ジェットのデザイナーはアメリカ人のジェイ・ビーバー氏で、エンブラエル社の機体の内装デザインカタログの責任者。4年前からエンブラエル社で働いている。
レガシーより小さめの機体「フェノン」にはデザインは11種類ある。今回お目見えした大型の「レガシー」、「ライネージ」のラインではデザインの種類が大幅に増え、5000通りが可能だという。
「お客様はここに来る前にある程度頭の中にアイデアをお持ちですが、この部屋に入ったあとは迷いがいろいろとでてくるようです」(ジェイ・ビーバー氏)
ビーバー氏は11人のスタッフでチームを組み、デザインを完成させる。スタッフの中にはあがってきたデザインが実際に機体の中で機能するか、装備可能かを査定するエンジニアもいる(次ページへつづく)。
(文/余田庸子、写真/Divulgação/Embraer)
写真は2015年8月に公表されたレガシー450の内装