エドアルド・クーニャ元下院議長が遂に逮捕

2016年 10月 20日

クーニャ元下院議長逮捕

ブラジル現地時間の10月19日(水)、エドアルド・クーニャ元下院議長(PMDB:民主運動党)がセルジオ・モーロ判事の判定後、連邦警察によりブラジリアで逮捕された。「G1」、「エスタダォン」ほか、現地メディアが同日、一斉に報じた。

この日、クーニャ元議員はブラジリアのアーザ・スウ(南翼)地区にある同市の所有するビルの近くで身柄を拘束されたという。逮捕を指示したモーロ判事は、同議員を拘束しないと捜査に不利益があると判断したという。

クーニャ元議員は午後13時40分ごろにブラジリアにある連邦警察の飛行場に連行され、15時過ぎに、ラヴァ・ジャット作戦の捜査拠点であるパラナ州連邦地裁があるクリチーバ市に到着した。クーニャ元議員は交渉や抵抗もなく身柄を確保されたという。

同元議員は、アフリカのベナン(ベニン)でのペトロブラスによる油田開発事業の際に賄賂を受け取り、スイス銀行の隠し口座に500万USドルを保有していたという収賄容疑で告訴されていた。検察によると、元議員は収賄、マネーロンダリング、脱税の罪を犯したと判定されたという。

パラナ州連邦地裁はまた、クーニャ元議員の逮捕に加え、2億20.67万7.515,24レアルの資産の凍結も決定した。

(文・柳田あや、写真/Wilson Dias/Agência Brasil)
写真は10月19日。ブラジリア。身柄を拘束されクリチーバ市へ移送されるクーニャ元下院議長