ブラジルのファッション専門学生がファッションショーに挑戦
2016年 11月 13日元タトゥーの彫師だったブルーノ・ノーヴァ(28、リオデジャネイロ州ノヴァフリブルゴ出身)さんは、自身の経験を生かしたデザインを披露したという。
ゴイアニア出身のエウダ・ルイス・ヒベイロは、現在、街のショップでは伝統的なデザインの服を見つけることがむつかしくなったことから、自分で服をデザインしたいと思うようになったという。ホナウド・フラガのオリエンテーションを受けて、結婚を夢見る女性と日常をテーマにしたコレクションを発表した。
9歳のころからファッションデザイナーを夢見ていたというドゥッキ・ジ・カシアス出身のガブリエウ・ジウ・フェヘイラさんは、カフカの小説「変身」をテーマにしたコレクションを発表。作品を通じてブラジル社会の政治的混乱を表現したという。
セアラー州フォルタレーザ出身のイヤゴ・ホッシャさんは、ショーを通じて、故郷である北東部セアラー州に伝わる民芸アートにオマージュをささげた。
ミナスジェライス州ベロオリゾンチ出身のイシス・オリヴェイラさんは、SENAIだけでなくミナスジェライス連邦大学(UFMG)でもファッションを学び、母親も現代アート作家という芸術家の一家に生まれ育ったという。身体、心と魂のバランスと、これらの要素を通じて生じる人間の変化をコレクションで表現した。
アラゴアス州アラピリカ出身のジョンソン・カヴァウカンチさんは、ファッションへの興味を抱きながら24歳まで両親とともに農業を営んでいたが、思い立ってファッションの道へ。地元で布地の販売店に努めた後、サンパウロに出て全国工業職業訓練機関(SENAI)に入学した。
ルカス・バチスタさんはフォルタレーザの全国工業職業訓練機関(SENAI)の学生。コレクションは蝶の変態と官能がテーマ。
パラナ州クリチーバ出身のマリア・フェルナンダ・ダンジコーチさんは、アレキサンダー・ヘルコヴィッチのオリエンテーションを受けて、クリチバ市の街と人との関係をコレクションの表現に持ち込んだ。
パライーバ州カンピーナグランジ出身のペタラ・ホドリゲスさんはリノ・ヴィラヴェントゥーラのオリエンテーションを受けて、ノルデスチ(北東部)文化にインスピレーションを得たコレクションを披露した。
リオデジャネイロ州ニローポリス出身のホベルト・メンデス・ペレイラ・ジュニオールさんは、ファンキ・カリオカのダンス文化や路上の壁に描かれたグラフィティを題材に、リオデジャネイロ市郊外の文化をテーマにしたコレクションを発表した。
ミナスジェライス州ベロオリゾンチ出身のチアゴ・タデウさんは人気ブランド「カヴァレーラ」の店員として2年働きながらUNA学生センターでファッションを学び、その後、全国工業職業訓練機関(SENAI)へ。黒、白、透明の3色のストライプを使ったコレクションで、幻想と不均衡を表現した。
(文/麻生雅人、写真/Pedro Ventura/Agência Brasília)